「プログラミング的思考って、本当に子どもに必要なの?」
「難しそうだけど、そもそもどういう考え方のこと?」
プログラミング教育が必修化された今、このように疑問に思う保護者の方は多いのではないでしょうか。
プログラミング的思考が言われ始めたのもまだまだ新しく、保護者としては不安に感じますよね。
プログラミング的思考とは、コンピュータを扱うためだけでなく、日常生活や勉強にも役立つ、すべての子どもに必要な考え方なのです。
この記事では、「プログラミング的思考」についてわかりやすくやさしく解説します。

みねこ
うちの小学生の子供もプログラミング教室へ通っています。
小学生ママでSE経験者が、ママ目線でわかりやすくご紹介します!
先に結論!プログラミング的思考=「ゴールまでの道筋を考える力」
プログラミング的思考とは、複雑な問題を小さなステップに分解し、ゴールまでの手順を組み立てて、試してみて、うまくいかない場合は原因を探して修正する思考力です。
もっと簡単に言うと、「ゴールまでの道筋を、効率よく、正しい手順で考える力」です。
これは、将来プログラマーになるためだけでなく、勉強や日常生活の課題を解決する力になります。
【身近な例でイメージ】

みねこ
意外かもしれませんが、料理はプログラミング的思考の代表例です。
カレーを作る時の手順で考えてみましょう。
- 材料を用意する
- 野菜を切る
- 鍋で炒める
- 水を入れて煮込む
- ルーを溶かす
もしこれが肉を炒めてから野菜を切る、ルーを最初に水で溶かす、といった手順で作るとどうでしょうか。
カレーが作れずに失敗してしまいますよね。
このように、「カレーを作る」というゴールのために手順を整理して順番に進めることがプログラミング的思考の基本です。

みねこ
実は「プログラミング的思考」だと意識していなくても、日常生活で「プログラミング的思考」を実践していることは多くあるのです。
プログラミング的思考の5つの要素とは?
「プログラミング的思考」って聞くと、ちょっと難しそうに感じますよね。
でも、実は子どもたちの日常生活の中でも自然と使っている考え方なんです。
ここでは、プログラミング的思考を形づくる5つの力をご紹介します。
1. 大きな問題を、小さなステップに分ける力(分解)
例えば、カレー作り。
ゴールがカレーを完成させることだとして…
「材料を切る → 炒める → 煮込む」と、順番に分けて考えることです。
2. 必要な情報だけにしぼる力(抽象化)
例えば、地図アプリ。
地図アプリが「右折・左折」だけを教えてくれて、余計な情報は省いているのも抽象化です。
3. 「こうすればうまくいく」という共通のやり方を見つけて、応用する力(一般化)
例えば、カレーのレシピ。
「美味しいカレーの作り方」をレシピにまとめれば、誰でも同じように作れる。
4. 小さなタスクを正しい順番で並べて実行する力(組み合わせ)
例えば、ルーティン。
「顔を洗う → 歯を磨く → 着替える → 朝ごはん」みたいに順番を決めて動くこと。
5. 試してみて、改善する力(シミュレーションと評価)
例えば、料理の味見。
ルーを入れる前に味見して「ちょっと薄いから、調味料を足そう」と調整するのもこの力。

みねこ
どれも特別なことじゃなくて、 子どもが毎日の生活の中で自然とやっていることだと言えますよね。
プログラミング的思考は、机での勉強だけじゃなくて、暮らしの中で育っているのです。
なぜ、子どもに「プログラミング的思考」が必要なの?
プログラミング教育が始まった背景には、これからの社会を生き抜くために必要な力が関係しています。
これからの社会では、多くの仕事がAIに置き換わると予測されています。
生き残るのは、課題を発見し、創造的に解決できる人材。
プログラミング的思考は、AIを「使われる側」ではなく「使いこなす側」になるための必須スキルとも言えるでしょう。
1. 考える力(認知能力)
- 順番に考える力:「これをやってから、次にあれをする」っていう段取りを立てられる
- 問題を解決する力:「なんでうまくいかないんだろう?」って原因を探して、工夫して直せる
2. 心の力(非認知能力)
- 想像する力:頭の中で「こんなの作ってみたい!」って思いつける
- あきらめない力:失敗しても「もう一回やってみよう!」って挑戦できる
3. これからの時代を生き抜く力
- 情報を整理して使う力
- ITの仕組みを理解しようとする姿勢

みねこ
こうした体験を通じて、子どもは「なぜ?」を考え、自分で答えを見つける力を伸ばしていくことができます。
家庭でできる「プログラミング的思考」の育て方
難しい教材がなくても大丈夫です。
日々の生活で少し意識するだけで、子どもの「プログラミング的思考」を育むことができます。
- 料理や片付けを一緒にやる: 「どういう順番でやると効率的?」と声をかける。
- ボードゲームやパズル: 「次の一手」を考えることで、論理的に考える練習になります。
- レゴやマインクラフト: 「どうやって作るか」を考えながら、創造力を伸ばせます。
こうした日常の遊びや体験が、自然とプログラミング的思考の基礎になっていきます。
まとめ:難しくない!まずは家庭で一歩踏み出してみよう
「プログラミング的思考」と聞くと難しそうに感じますが、実際は「ゴールに向かって手順を考え、問題を解決する力」のこと。
料理を例に考えてみると、実際は身近に日常生活で行われていることです。
子どもが将来どんな道に進んでも役立つ、まさに「これからの未来に不可欠な考える力」そのものです。
もし「もっと具体的に学ばせたい」と思ったら、プログラミング教室や教材も選択肢の一つです。
まずは家庭でできることから、お子さんと一緒に楽しみながら始めてみましょう。