「STEAM教育って最近よく聞くけど、何のことなの?」
「うちの子、プログラミングは習ってるけど、STEAM教育って必要なの?」
「結局、どっちが大事?両方やった方がいいの?」
こんな疑問を持っているママさんたち、よくわかります。
私もSTEAM教育のことを始めて知った時、「プログラミング教育とはどう違うの?」と混乱しました。
でも今では、この2つの関係性がよく分かるようになりました。
今日は、そんなSTEAM教育とプログラミングの関係について、分かりやすく解説していきますね!
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【結論】プログラミングはSTEAM教育の一部!でも全てではない
結論から言うと、プログラミングはSTEAM教育の重要な要素の一つですが、STEAM教育はもっと幅広い概念のことです。
プログラミング教育とSTEAM教育の関係を、私なりに整理するとこんな感じです。
プログラミング教育
- 主に「Technology(技術)」の分野
- コンピューターに指示を出す方法で学ぶ
- 論理的思考力を育てる
STEAM教育
- Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsの5分野を統合
- プログラミングを含む、より総合的なアプローチ
- 課題解決力、創造力、批判的思考力を育てる
つまり、プログラミング教育はSTEAM教育の「T(Technology)」の部分が大きく関わっているイメージですね。
小学校でのSTEAM教育とプログラミングの融合
小学校の授業でも、取り入れられているそうです。
具体例の一つとして、「町の信号機を作ろう」という内容を挙げてみます。
町の信号を作ろうの具体例
1. Science(科学):光の性質を学ぶ
- 赤・黄・緑の光が人にどんな影響を与えるか実験
- LEDの仕組みについて学習
2. Mathematics(数学):信号の切り替え時間を計算
- 歩行者が安全に渡るために必要な時間を計算
- 予想から最適な時間を導き出す
3. Engineering(工学):信号機の仕組みを設計
- どうすれば効率的に動く信号機が作れるか考える
- 材料や構造について考える
4. Art(芸術):分かりやすいデザインを考える
- 色覚に配慮した信号機のデザイン
- 見やすい配置やサイズを工夫
5. Technology(技術):プログラミングで制御
- Scratchを使って信号の切り替えプログラムを作成
- センサーを使って歩行者を感知する仕組みを追加など
この流れを挙げてみると、たしかにプログラミング教育だけでは得られない総合的な学びだとわかりますよね。
プログラミングは最後の仕上げの部分で、それまでに様々な角度から課題を検討するのです。
おうちで実践できるSTEAM×プログラミング学習
おうちでも子供と一緒にSTEAM教育とプログラミングを組み合わせた学習の方法があります。
たとえば、こんなのはどうでしょうか。
「お母さんのお手伝いロボット」プロジェクト
「ママの家事を手伝うロボットを作る」のがゴールと決めておきます。
Step1:問題の分析(Science + Mathematics)
- どんな家事が大変か調査
- 時間を測って効率化できる部分を数値化
Step2:解決策の設計(Engineering)
- どんな動きができればいいか設計図を描く
- 必要な機能をリストアップ
Step3:見た目の工夫(Art)
- 家族みんなが親しみやすいデザインを考える
- 段ボールで実際の模型を作成
Step4:動きをプログラミング(Technology)
- Scratchでロボットの動作をプログラム
- 「掃除」「料理の手伝い」などのパターンを作成
こういった活動は、プログラミングだけでなく「課題を見つけて、総合的に解決する力」につながるでしょう。
STEAM教育でプログラミングが果たす役割
プログラミングは「思考を形にする強力なツール」です。
STEAM教育の中でプログラミングが果たす役割を整理してみましょう。
1. アイデアを実現する手段
- 頭の中で考えたことを、実際に動くものとして表現できる
- 試行錯誤を繰り返しながら改良していける
2. 論理的思考を鍛える道具
- 手順を整理して考える習慣がつく
- 「なぜうまくいかないのか」を分析する力が身につく
3. 他の分野との橋渡し役
- 数学の概念をプログラムで視覚化
- 科学実験のデータをプログラムで分析
- アート作品をプログラムで制作
4. 協働学習のきっかけ
- チームでプログラムを作ることで協調性を学ぶ
- 自分の作品を発表することでプレゼン力も向上
もっと家庭でできるSTEAM×プログラミング活動
初級編:身の回りの問題をプログラミングで解決
「忘れ物防止アプリ」を作ってみる
- 問題発見:子供の忘れ物が多い(Mathematics:データ収集)
- 原因分析:なぜ忘れるのか一緒に考える(Science:仮説立て)
- 解決策設計:チェックリストアプリの仕様を考える(Engineering)
- デザイン:使いやすい画面を考える(Art)
- プログラミング:Scratchで簡単なチェックリストを作る(Technology)
中級編:データを使った研究プロジェクト
「家族の一日の行動パターン分析」
- 家族全員の行動を1週間記録
- エクセルやGoogleスプレッドシートでデータ整理
- グラフを作って傾向を分析
- 結果をもとに家族の時間の使い方を改善提案
上級編:創作活動とプログラミングの融合
「オリジナル絵本のデジタル版制作」
- 手描きで絵本のストーリーと絵を作成
- Scratchでアニメーション化
- 音楽や効果音も追加
- 家族や友達に発表会
STEAM教育とプログラミング、将来へどう繋げる
これからの社会では「技術的なスキル」と「総合的な問題解決力」の両方が必要になるでしょう。
- 課題発見力:何が本当の問題なのかを見極める
- 設計力:最適な解決策を総合的に考える
- コミュニケーション力:技術的でない人にも分かりやすく説明する
- 美的センス:使いやすく美しいシステムを作る
プログラミングはその中の重要なツールの一つということですね。
まとめ:STEAM教育とプログラミングで子どもの未来を広げよう
STEAM教育とプログラミング教育は対立するものではなく、お互いを補完し合う関係です。
- プログラミング:思考を形にする強力なツール
- STEAM教育:総合的な問題解決力を育む教育アプローチ
両方をバランスよく学ぶことで、お子さんの可能性を最大限に広げることができるはずです。
まずは家庭でできる小さな活動から始めて、お子さんの「知りたい!」「作りたい!」という気持ちを大切にしていきましょう。
技術が急速に発展している現代や未来において、その好奇心こそが一番の財産になると思います。
みなさんのお子さんが、楽しみながら学び、素晴らしい未来を築いていけるよう、一緒に応援していきましょうね!

「もっと早く始めればよかった!」と後悔しないためにも、少しでも気になったらプログラミング教育を始めてくださいね。お子さんのミライのスキルの第一歩です。

