「小学校でプログラミング教育が始まったって聞くけど、うちの子についていけるかしら?」

「私自身がパソコン苦手だから、子どもに教えられない…」

「プログラミングって、なんだか難しそうで取っ付きにくい」

そんな不安を抱えているママさん、その気持ちよくわかります。

私も子どもと一緒にプログラミングに挑戦するのは初めて。

しかも小学生の自分の子供に理解できるのか、正直心配でした。

でも、Scratch(スクラッチ)を使ってみたところ、子供は興味津々で、画面の中のネコちゃんを動かして大興奮。

「ママ、見て見て!ネコちゃんが歩いてる!」と喜んでいる姿を見て、やってみてよかったと思いました。

今回は、そんな私の体験をもとに、完全無料で使えるScratchの使い方を、プログラミング初心者のママと小学生のお子さんでも5分で始められるよう、分かりやすく解説していきますね。

この記事を書いた人

✓小学生ママ ✓新卒でIT業界へ入社
✓SIerでの開発SE⇀小売業でのDX担当SE⇀子供最優先でフリーランス
✓ママ目線でプログラミング教育や習い事の情報をわかりやすく発信
働くママの悩みも、子どもの将来への不安も、一緒に解決していきましょう!

Scratch(スクラッチ)って何?まずは基本から

Scratchは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した、子ども向けのプログラミング学習ツールです。

難しいコードを書く必要がなく、カラフルなブロックをパズルのように組み合わせるだけでプログラミングができるのがすごいところ。

SEママが感じたScratchの魅力

  • 完全無料:ブラウザがあればすぐに使える
  • 日本語対応:メニューもすべて日本語で安心
  • 直感的操作:マウスや指でドラッグ&ドロップするだけ
  • すぐに結果が見える:作ったプログラムがリアルタイムで動く

娘と一緒に使ってみて実感したのは、「失敗を恐れずに試行錯誤できる」ということ。

間違えても簡単にやり直せるから、子供も積極的にチャレンジしてくれました。

【ステップ1】Scratchのアカウント作成(3分で完了)

まずはScratchの公式サイトにアクセスしましょう。

https://scratch.mit.edu

アカウント作成の手順

  1. 公式サイトにアクセス 「Scratch プログラミング」で検索すると一番上に出てくる公式サイトをクリック
  2. 「Scratchに参加しよう」をクリック 右上にある青いボタンを押します
  3. 必要情報を入力
    • ユーザー名(お子さんの名前+数字など)
    • パスワード(覚えやすいもの)
    • 生年月日
    • メールアドレス(保護者のもの)

ここがポイント!ママ目線のアドバイス

ユーザー名は本名を避けて、ニックネーム+好きな数字などにしましょう。

インターネット上で公開される可能性があるためです。

例えば、子供が好きなキャラクターや遊びなど、覚えやすいものにしましょうね。

【ステップ2】Scratch画面の基本構成を理解しよう

アカウント作成が完了したら、いよいよScratchの画面を見てみましょう!

「作る」を押すとこんな画面がでてきます。

画面は大きく3つのエリアに分かれている

  1. 左側:ブロックパレット プログラミングに使うブロックがカテゴリー別に並んでいます
  2. 真ん中:スクリプトエリア ここにブロックをドラッグして、プログラムを作ります
  3. 右側:ステージ 作ったプログラムが実際に動く画面です

ステージにいるのが、Scratchの猫で有名な(?)あの猫さんです。

最初に覚えるべき基本操作

  • ブロックを移動:クリックして引っ張る(ドラッグ)
  • ブロックを接続:近づけると自動的にくっつく
  • ブロックを削除:左側のパレットエリアに戻す

子供にも最初にこの3つだけ教えたら、あとは自分でどんどん触って覚えてしまいました。

子どもの吸収力って本当にすごいですよね!

【ステップ3】5分で完成!はじめての簡単作品を作ってみよう

それでは、実際に簡単な作品を作ってみましょう。

今回は「ネコちゃんがお散歩するプログラム」を作ります。

作成手順

  1. 動きのブロックを選ぶ 左側の「動き」カテゴリー(青色)をクリック
  2. 「10歩動かす」ブロックを探す 青いブロックの中から「10歩動かす」と書かれたブロックを見つけます
  3. ブロックをスクリプトエリアに移動 「10歩動かす」ブロックを真ん中のスクリプトエリアにドラッグします
  4. 実行してみよう ブロックをクリックすると、右側の画面でネコちゃんが動きます!

さらに楽しくしてみよう

  • 歩数を変更:「10歩動かす」の「10」をクリックして、好きな数字に変えてみましょう
  • 繰り返し動作:「制御」カテゴリーから「10回繰り返す」ブロックを使って、お散歩を繰り返してみましょう

うちの子供も最初に自分でネコちゃんを動かせた時、「すごい!プログラマーだ!」って大興奮でした。

この成功体験が、その後のプログラミング学習への意欲につながったと感じています。

よくある質問・つまずきポイントと解決方法

Q1. ブロックが思うようにくっつかない

A1. ブロック同士を近づけると、白い線か薄い影が表示されます。

これらが出た状態でマウスを離すと、きれいにくっつきますよ。

Q2. 作った作品が保存されない

A2. 自動保存機能がありますが、念のため「ファイル」→「今すぐ保存」をクリックして手動保存しておきましょう。

Q3. 子どもが一人でできない

A3. 最初は一緒に操作しながら、「見て、触って、試して」を繰り返すのがコツです。

完璧を求めず、楽しむことを最優先にしてくださいね。

つまずきやすいポイントの事前説明

マウス操作に慣れていないお子さんの場合、最初はドラッグ操作が難しいことがあります。

うちの子供も最初はブロックをうまく動かせませんでした。

そんな時は:

  • ゆっくり操作することを心がける
  • クリックしたまま引っ張る動作を何度か練習する
  • 失敗しても大丈夫ということを伝える

焦らずに、お子さんのペースに合わせてあげることが大切ですね。

タブレットが手元にある場合にはタブレットもおすすめです。

指で操作できて、お子さんにも簡単ですよ。

親子で楽しむコツ・SE視点でのアドバイス

1. 完璧を求めない

プログラミングは試行錯誤が大切です。

最初からうまくいかなくても、それが普通。

「間違えるのも勉強」という気持ちで取り組みましょう。

2. 子どもの「なぜ?」を大切にする

「なんでネコちゃんが動いたの?」「この数字を変えるとどうなるの?」

こうした疑問は、論理的思考力を育む絶好のチャンス。

一緒に考えて、実験してみましょう。

3. 作品を褒めて共有する

どんなに簡単な作品でも、お子さんが作ったものは素晴らしい作品です。

家族に見せて、たくさん褒めてあげましょう。

4. 無理強いはしない

興味を持った時が始め時。

集中力が切れたら、無理に続けず、また今度にしましょう。

次のステップ:もっと楽しい作品を作ってみよう

基本操作に慣れたら、次はこんな作品にチャレンジしてみませんか?

おすすめの次ステップ作品

  1. 音を出すプログラム 「音」カテゴリーのブロックを使って、ネコちゃんに「ニャー」と言わせてみましょう
  2. キーボードで操作できるゲーム 「イベント」カテゴリーの「スペースキーが押されたとき」ブロックを使って、キーボード操作のゲームを作ってみましょう
  3. 背景を変えてストーリー 右下の背景変更ボタンから好きな背景を選んで、簡単な物語を作ってみましょう

より本格的に学びたい方へ

もしお子さんがScratchを気に入って「もっとすごいゲームを作りたい!」と言い出したら、それは素晴らしいサイン!

そんな時は、体系的に学べる教材やプログラミング教室も検討してみてくださいね。

正しい順序で学ぶことで、より確実にスキルアップできますよ。

まとめ:プログラミングは「難しいもの」から「楽しいもの」へ

今回ご紹介したScratchの基本的な使い方、いかがでしたか?

たった5分で、お子さんが自分の手でプログラムを作って、画面の中のキャラクターを動かせる

これって、本当にすごいことだと思いませんか?

私自身も、Scratchのおかげでプログラミングは「親子で楽しめるもの」だと知りました。

大切なのは、完璧を求めることではありません。

お子さんと一緒に楽しみながら、新しいことにチャレンジする気持ちです。

失敗しても大丈夫。

わからないことがあっても大丈夫。

お子さんのペースに合わせて、一緒に学んでいきましょう。

きっと、お子さんの 「できた!」 という笑顔に出会えるはずです。

そして、その笑顔こそが、これからのプログラミング学習への大きな第一歩となるはずです!